【雑記】わたしがゲームプランナーを辞めたい4つの理由

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雑記

突然だがわたしはゲーム会社でゲームプランナーとして勤務し、スマホアプリゲームの運営をしている。

だが、もうゲームプランナー辞めたい!

理由をいくつか挙げる。

①プログラミングが難しい

ゲームプランナーってゲームのアイディアを出していればいいんじゃないの?と過去の自分が聞いてくる。

全然わかってねえ。

「ゲーム」というと簡単そうだが、想像力だけでは作れない。

ゲームはプログラムで作られるのだ。バリバリのIT系なのだ。

ゲームプランナーも、アイディアだけ出して終わりじゃない。

自分のアイディアをプログラムでどう実装してもらうの?という話をしないといけない。

これが、ド文系で「プログラム?なにそれおいしいの?」という状態だとまぁキツイ。

プログラマや、大学でプログラミングに触れてきたプランナーが何を言っているのかが全く分からない。

プログラマの中にも、ある程度やりたいことのイメージだけ伝えれば「OK!いい感じに組んどくわ!」と言ってくれる人もいれば、「オレは仕様通りにしか組まねえから、不具合出てもお前の責任な」という人もいる。

こういう輩には「早くAIが進歩してこいつがいらない世の中にならねえかな」と思ったりもする。

なんにせよプログラミングの知識なしに「ぼくが考えたさいきょうのゲーム」を作るのは難しい。

やっていくうちになんとか知ったかぶりをできるくらいにはなるが、知っているのと知らないのでは業務にすんなり入っていけるかが全然違う。

わたしはどうもプログラム的な思考が苦手らしく、本やネットで受講できる講座で勉強しても、会社での会話がスッと入って来ない。

プログラマはめちゃくちゃ早口だし、自分だけ速度制限かかっている感じになる。

たぶん、なんかそもそも頭の構造が違う。

②ゲームが好きじゃない

Youは何しにゲーム会社へ?という感じだが、入社してからゲームが全然好きじゃないことに気付いた。

会社の人たちはゲームが大好きで、休みの日はもちろん、会社の休み時間でもゲームをやったりゲーム実況動画を見ていたりする。

一方、わたしは本当に全然ゲームをやっていない。

早く帰れた日は運動したり、本を読んだりしたい。休みの日は家族と遊びに行きたい。

学生のときは暇な時間が多かったので友達と一日中ゲームをすることもあったが、「暇つぶしにやる」という程度の「好き」ではガチ勢には到底太刀打ちできない。

そうなると「ゲームを作る」という仕事に情熱を持てないのもそうだが、周りの人たちと話を合わせるのもまぁキツイ。

たまにある飲み会でも、好きなゲームや最近やったゲームの話になるけど、わたしは全くゲームをやっていないので「最近忙しくて全然ゲームやっていないんですよね(笑)」とゴマかすしかない。

上司との面談でも「最近なにかやってるゲームとかあるの?」と聞かれる。

それも「最近忙しくて(略)」とゴマかすしかない。

どんなに忙しくてもゲームをする時間を捻出しようとする人でないと、ゲーム会社ではやっていけない。

「なんとなく楽しそう」で入ったので痛い目をみている。

③いろいろな人の利害を調整するのがダルい

ゲームは一人では作れないので、

・他のプランナー

・プログラマ

・CG

・ディレクター

・プロデューサー

・カスタマーサポート

・モニタールーム(バグを見つけてくれる人たち)…

とたくさんの人と関わらないといけない。

これが自分にはめちゃくちゃ向いていなかった!疲れる!

忙しくなってくると訳がわからなくなってしまう。

特に自分より作業工程で下流にある人たち(プログラマやCG)に「これを●月×日までに作ってください」という指示を出すことに抵抗がある。

締め切りまで余裕があればまだ良いのだが、ゲーム開発をしていると「ここは直さないとダメだ」「これは追加しないとクソゲーになる」という事態が多々発生する。

そういうときは、「めっちゃキツイだろうな」と思っても心を殺して短い締め切りで依頼を出さないといけない。

「ギリギリすぎませんか」とキレられても頭を下げないといけない。

書いているだけでめんどくさい。

わたしは自分は頑張れるタイプだが、他人が締め切りに遅れないようにケツを叩くのがどうも苦手だった。

ゲームプランナーは仕事中はずーっと誰かに「お願い」をしている。

交渉力が求められるという点では、営業と変わらないと思う。(営業やったことないけど)

あと、「どんなゲームを作るか」をまとめる上で、ディレクターやプロデューサーなどの「偉い人たち」に関わるのもめんどくさい。

ディレクターの意見とプロデューサーの意見が真逆だったりする。

それを上手いことまとめて結論を出さないといけない。

ダル。

プロデューサーは現場の事情など知ったことではないので納期間近になって「こんな機能追加できないの?」とか聞いてきたりする。

ダル。

しかも大体出してくる要望にセンスがない。

やんわり伝えてもプロデューサーの意志が強ければ採用。

「これ入れても面白くねえけどな…」と思いながら深夜まで作業をすることになる。

プログラマやCGに追加作業をお願いするときに「これ本当に入れないとダメですか?」と半ギレで聞かれても「プロデューサーの要望ですので…」と言葉を濁すしかない。

こういう色んな人の利害を上手いこと調整できる人はすごいなと思う。

自分はチーム全体の利益よりも「その人がどう思うか」を考えてしまう。

「お前が向いていないだけだろ!ゲームプランナーやめちまえ!」と怒られそうだけど、本当にその通りです。

あざした。

④ゲームの売り上げを増やすことに意義を感じない

Youは何しにゲーム会社へ?(二回目)

これが一番辞めたい理由かもしれない。

これは個人の価値観の問題だが、働いているうちに「ゲームで売上を出すことが果たして社会貢献になっているのか?」という疑問が芽生えてきてしまった。

わたしはアプリゲームの運営をしているのでビジネスとして目指すべきは「もっと課金させる」ことである。

今働いているとところでは、周りの人たちはず~っと「もっと課金させるにはどうしたら良いか」ということについて話している。

「ゲームを面白くすること」よりも「もっと課金させること」に頭を使っている。

入社したてのときは「そうか、これがプロの世界か。ビジネスは綺麗ごとじゃできないから仕方ないな」などと思ったものだが、もう嫌気がさしてきた。

アプリに課金させて、その人は本当に幸せになるのか?

そのお金と時間をもっと他のことに使った方が幸せになれるんじゃないのか?

瞬間的な快楽を提供して、お金を使わせることが社会貢献になるのか?

自分の子供に「もっとゲームをやれ」と言えるか?

自分だってゲームをやっていない。

自分がやる価値がないと思っているものを人に勧めることはできない。

その人が汗水たらして稼いだお金をもらうなら、なおさらである。

最初にも書いたが、これは個人の価値観の問題なのでこの仕事に誇りをもってやっている方もいると思う。

だが、自分はやりたくない。

自分の人生の時間を費やす仕事なら、自分が信じる、社会にプラスの価値をもたらすもののために働きたい。

まとめ

いろいろ書いたけど、明日もゲームプランナーします。

一度、もう無理だなと自覚してしまうと、なおさら嫌になってくる。

けど、いまできることは精一杯やる。

それが回り回って未来の自分を助けてくれると思っているので。

(このブログの開設にも仕事で学んだ知識が役に立っていたりするし)

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